写真修行僧6月号より
まあ色んなことがありまして問題山積の日々なのですが。でも大丈夫。写真修行僧は続いているし、月1でここにいろんなこと書いてるし、低空飛行だが生きている。
そう、最近話題に出していなかったけれど、ちゃんとビーツギャラリーの写真修行僧企画は続行しているのです。毎月1冊、その月に撮った写真で写真集を作り、1年で12冊の写真集を仕上げるというミッション。毎月結構な量の写真が必要で、昔、そうだな17~18年くらい前、ブロニカやライカを買って、露出計なしのカメラで自分で光を読みながら撮影することを覚えたあの頃くらい、写真を撮ってる。
と思ってパソコンのデータフォルダを見てみたら、あれ、実はそんなに撮っていないかもしれない。月700枚程度ということは、36枚撮りフィルムで20本程度ということだ。ライカの頃は月30本は撮ってた。
デジタル化してお金を気にせずにジャンジャン撮るようになるかと思いきや、僕はデジタルではフィルム時代よりも撮影枚数が減った。
露出計のないカメラにトライXを詰めて、晴れならいくら、曇ったり日陰に入ったら絞りを2段~2段半開けて、夕方ならこれくらい、明るい室内でこれくらい、と常に光線状態を考えながら撮る。歩きながら常に左手の指は絞りリングの上にあり、歩く光量感知器みたいになってる(笑)。何かを写すというよりは光線状態を写しているという感じだ。枚数も増えるのだ。
露出に関してはデジタルはすぐに確認できるようになったので、便利だと言えば便利だし、光について考えることが減ってしまったのは良くないことでもあるだろう。
まぁでも以前ここに書いたように自宅の暗室は潰してしまったし、これからはデジタル中心の撮影でいくしかないわけだ。新しい機械には新しい機械の流儀がある。新しいって、2022年の今、デジタルカメラを新しいとか言ってる時点でどうかしてるけどな。
さて修行僧6月号は、ゲストを呼ぶことにした。
正直、僕は自分の写真が大好きなある意味ナルシストなので、いや、違うか。写真が好きなだけだから。まぁいいや、自分は自分の写真が好きなので、毎月変わり映えしない写真を撮り続けていても一向に問題ないのだけれど、一応ギャラリーに毎月展示されていて、数名くらいには僕の本も見られているはずなのだ。あまりにも変わり映えしないのはどうなのかと自問し、6月号はゲストに来てもらうことにした。紙面に登場してもらう人。以前も撮ったことがある小松里絵さん。彼女も写真を撮る人です。
前に撮った時にまた撮ってくださいねと社交辞令でか本心でか言ったのを聞き漏らさず、また撮ってと言ったよね? じゃあ写りにきて、と半ば脅してきてもらった。嘘です。友好的な関係です。
まぁまさか彼女もこんなに雑に(笑)撮られるとは思ってもみなかっただろうし、これ見て怒るかもしれないが、すみませんとここで謝っておく。大丈夫、あなたは心の広い人。小松さん、またよろしくね。