焦がれるほどに待ち望んだものなのに
手にいれたとたん「こんなはずはない」と疑ってしまうのはなぜだろう
ただ、素直に受け容れればよいことを「こわい」と感じてしまう
こんなはずじゃあない
もっと何か試練がやってくるのに気づいていないのではないか
乗り越えるべき壁が見えていないのではないか
また中途半端に見失ってしまうのではないか
心のずっと深いところに湧き出して満ち満ちてくる気持ちにいつも無理矢理穴を穿った
きっとあれはわたしが手にいれるべきことではないのだ、と思いこみ言い聞かせてきた(うそだ)
やっぱりねこれはしかたがないことだからと笑いに変えて言い訳も繰り返してきた(らくになりたい)
でも違ったのかもしれない
ふさわしいとかふさわしくないとかばかばかしい
何がしたかったのだろうか
何で見られまいとしていたのか
何を気負っていたのだろうか
とんだ裸の王様
自意識で固めた橋なんて叩き壊して泳いでしまえばいい
なんだ私、ちゃんと泳ぎ方を知っているじゃあないか
はだかんぼってらっくちんだ
それに飛べるかもしれない
自分の中に境界を作っているのは自分だってこと
守ることだって破ることだって自由だってこと
そのひとのはっしたそのことばをしんじる
そのことばをはっしたそのひとをしんじる
そのひとはしんじるがそのことばはしんじられない
そのことばはしんじるがそのひとはしんじられない
そのひとのはっしたそのことばがしんじられない
そのことばをはっしたそのひとがしんじられない
偶然は存在しないのか
幸運は降ってくるものではなく手に入れるものなのか
当たり前ってどういう権利なのか
祈るという行為を心地悪く思うことは歪んでいるのか
愛おしむことと愛でることの違いはなにか
ありもしないこととないことはおなじ意味なのか
我思えど故に我在らざることにはならないのか
太陽質量程度のブラックホールが蒸発するまでの時間はおよそ千不可思議年
ともすれば、みな、とりどりにこそありしかども
とっぷりまるっと、すべからくわたくしの奔放な欠片なりけり
あゝ いとをかし。