Do farmers in the dark
またもや展示のお知らせですみません。11月1日から31日まで、四谷三丁目にあるバー、アートスナック番狂せにて絵を展示しています。もし良かったらよろしくお願いします!詳細↓ 木澤洋一作品展 漠然形態 <会期>11月1日(火)〜11月30日(水)まで <時間>月曜〜金曜 12:00〜24:00(土日祝定休) ★飲食店のためワンオーダーお願いします★ <場所>アートス…
長期滞在者
黒部湖から立山への登山を経て、早くまた山に身を置きたいという願望が強くなる一方、「今シーズン既に山に行けた」という達成感にも似た安堵感を覚えて先月末は少し気持ちがダレてしまった。 一方で、今月は私の会社が属する業界で最も大きい展示会が開催されるため、それに向けた準備でバタバタと過ごしていた。 関東での展示会といえば、幕張や有明で開催されることが多いが、今回は会場がパシフィコ横浜であり、自宅から近い…
長期滞在者
写真集や雑誌で、横位置写真が見開き全面に配置されたページが好きだ。中央に綴じ目がきて写真が分断される上、綴じしろ分の情報が欠損するという欠点があるのだが、それでもなお写真を一番大きく扱えるという魅力には代えがたい。中央の綴じ部分は海溝のように深く写真を引きずり込み、分断の先に続くらしい暗黒が写真に無限の底知れなさを付与する(かもしれない)。特に真ん中に人物など主要被写体が置かれているような写真の場…
当番ノート 第64期
◯18〜19歳のころのわたし センター試験に失敗しました。 『スピンアトップ・スピンアトップ』『フェーヤー?フェーヤー・・・・・・チョッ!』が悪かったと、出題された牧野信一の『地球儀』を恨んだ。今までやってきたことは何なんだったのか。実際には、高校入学当初から続き、特にこの1年間は拍車をかけてじりじりと感じ続けていた「勉強して、結果を出していかなければならない」という空気感に押しつぶされていた。気…
当番ノート 第64期
18歳のわたしへ 一人暮らしはしんどいです。産まれた地からわざわざ離れて、すぐには帰れないくらいまで遠くへ来てしまった。そこで朝から晩まで働いて、疲れきって一人暮らしのアパートへ戻る。休日は平日のたまった家事をして、その延長で、以前から気になっていた部屋の一角を片付け出したらあっという間に日が暮れています。地元を出ることや、一人暮らしをすることは当たり前であるという認識だったのは、なんでなのでしょ…
長期滞在者
贅沢な想いかもしれないが、年に一度は、空気の薄さを感じる標高の山に登りたい。 昨年は北岳に登ったが、運良く今年も仲間に誘われて、そんな山に行けることになった。 今年目指す立山は、20年近く前に中学生の頃の登山合宿で一度登ったことがあった。 その時は神戸から富山までどうやって移動したのだろう。バスだったのか。 まだ恐怖心もあまり芽生えてなかったからか、当時は標高が高いところでも怖さを感じずに登った。…
長期滞在者
自宅から60km離れた山間の市(丹波篠山)で出張仕事があった。同じ兵庫県内なのに公共交通機関では連絡が悪く時間のかかる場所で、どうせ時間がかかるのならば自転車で行くのが良いのではないか?電車とバスを乗り継ぐ2時間半より、自転車の4時間の方が楽しいに決まってる。そうです、私は自転車バカ。片道60kmはちょうどよい距離に思える。撮影仕事ではないので重い機材も要らないし。 初めての場所なので下調べをする…
当番ノート 第64期
18歳のわたしへ 一人暮らしはしんどいです。最初は「わたしは自由だ」と誰にも止められずに、一人で思うように時間を使える生活に喜びをかみしめていましたが、その感覚が通り過ぎてしまってから一向にそれが戻ってくる気配はありません。わたしが望んでいたものは、こんなにも消費的で、軽々しい行為だったのでしょうか?言葉にできない、言葉にしたら身近な誰かでさえも傷つけてしまうであろうドス黒い感情が増幅し続け、それ…
Do farmers in the dark
今回もまた展示のお知らせすみません。9/5から10/1まで、新中野のgallery café NICCOにて絵を展示しています。 おおよそ8月に展示した絵を展示していて、8月にタイミングが合わなかった方はもし良かったら。前回から少し枚数は少なくなりますが、ボールペンの絵を30枚ほどとカラーの絵を15枚ほど展示しています。日ごとにお店が変わるシェアキッチンで、毎日営業時間が違うのでスケジュールを確認…
長期滞在者
色々と書きたいなと思うことはあるのだけれど、いざキーボードを前にすると、書きたいと思っていたことが手からこぼれ落ちていくような気持ちになる。たくさん書きたいことがあったはずなのだが、頭がまとまらない。 以前に書いていた時期は、二十代後半になってようやく働き始めたばかりの頃で、長く過ごした横浜や東京都内の空気から離れてまた千葉に戻った頃だった。それまでの環境と職場の環境とのギャップに戸惑いながら過ご…
当番ノート 第64期
18歳のわたしへ 借りたトムウェイツを聴きながら2号線のバイパスを走るのもこの2週間だけだろう。その後、わたしは仕事を辞めました。 永遠と思うほどに眠気と身体の怠さが続いていて、毎日指を折って数えて待ち続けた休みはただ寝るだけになっていました。行きたいところも浮かばず、今日あった仕事でのやりとりを脳内で繰り返し再生させてしまうので、力ずくでかき消すように貸してもらった映画を再生します。ベッドに横に…
当番ノート 第64期
18歳のわたしへ もうかれこれずっと眠いです。 起きているけれども、ふわふわ宙に浮いているようです。椅子にじっと座っているのであれば、目はただ開いているだけで、身体は静かに眠っているような、ちぐはぐな感覚がずっとあります。ただそこにいる、目を開いたまま眠っているわたしは、周りの人の声が急に迫ってきて、ふいにびっくりするのです。目を開いたまま、はっとする瞬間が何度もありました。 「あなたには合わない…