away&home

いとでんわ 第2期(2011年12月-2012年1月)

正月11日。
タツ樹くんとふたりでINA-beの北欧から
はるばる塩浜までドライブ。

かつておじいちゃんの写真屋のあった駅前の小さな町は
背景に巨大なコンビナートを背負っている。

幼い自分にとって
何か得体のしれない伽藍であり、
夜の光をまとうと荘厳なカテドラルにもみえた
その異形の建造物。

海ぎわの漁師町、磯津まで行くと
鈴鹿川の河口の対岸に
それは記憶そのままの質量で
鈍い通奏低音を響かせて
佇んでいた。

公害の街として歴史に残る四日市。
浜辺の水がびっくりするくらい澄んでいた。
伊勢国の平和な淡い水色の海と空。

四日市駅まで来たら偶然
全国高校サッカーで健闘した
四中高のパレードが・・
トラックに積まれたジャージの高校生に
地もピーが熱く群がって写メる!写メる!!

四日市まつりか!?と見まごう群集に気おされて
駅でタツ樹くんを下ろし損ね・・
とうとう名古屋までドライブしてしまった(笑

帰路、立松ボタンさんのお店に立ち寄る。

先代からのボタン卸商の気さくなご主人と
牡丹の花のような孝子さんは
そう、まるでボタンの国の王さまと女王さまのような
素敵な人!!

色もカタチも大きさもとりどりのボタンとともに生きてきた
おふたりの古き良き時代の素材やディティールに
まつわる物語は尽きることがない。

洒落た英文字をあしらったシートに並んだ
おいしそうなマカロン色のボタン、
生クリームを盛り付けた焼き菓子みたいな
大きな装飾ボタン、

おparisな蚤の市をtina*tinaの中庭で・・という
かねてからの夢が一層膨らんだひととき♪

ちいさなボタンの王国、ギャラリー立松ボタン
http://www.tatematsubutton.com/

江戸時代の浮世絵や四日市の万古焼きのようにかつて海を渡ったボタンたちも・・
tina*tinaの雑貨部屋で新たな出合いを待ってます♪

小正月15日。
1ヶ月半ぶりに自宅に戻る。
友人の車で、80年代ヒットパレード唄いながらの弥次喜多道中。

♪春よ~遠き春よ~まぶた閉~じればそこに~
富士山眺めつつユーミン歌うと、なんだか切ない。

激動の2011年、忘れ得ぬ1年が
少しずつ過去になっていく。

そんな感慨を胸に帰還したホームタウンは
知ってるような知らないような中途半端な印象で、
我家ってこんなだったっけ?と
ものすごく変な感じ。

築年数不詳昭和建築の暗い実家を居場所にすべく
見えない魔と格闘する生活に疲れ果てたのか、
はたまた歌声喫茶な道中が余程こたえたのか、
瞼の腫れた猫とともに

主婦不在の間に盗賊に荒らされたような
・・我家ってこんなだったっけ?

一体全体どこがアウェイでどこがホームだったっけ?

立ち位置おぼつかない私は
まずはともかく布団を敷いて
とりあえず、寝た。