527号室

第29期(2016年10月-11月)

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アイドルを見て、心から微笑む。

アルバイト中、心から微笑む。

カウンターや、テレビ画面

何かを媒介した

わかりやすい虚構にコーティングされたわたしは

いつ、どこよりも、本当に

心の底から笑っている。

わたしでなくなった途端に

わたしの底から感情をあらわにすることができる。

わたしは誰でもいい誰かになりたい。

誰かにとって、ではなく、

わたしにとって、誰でもいい誰かに。

わたし、わたし、

やかましいわたしが

沈黙する瞬間を

わたしは、待ってる。

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今週は、いつかの5月27日にことばを継ぎました。

五月蝿い。

頭の中がやかましい季節は、

もしかすると、出会いから少し経った季節なのかもしれません。

「そんなときこそ、相手をよく見なさい」

と言われたことが、毎度のように反復されます。

頭の中の蝿は、

本当の空を飛ぶことはできないのだもんね。