当番ノート 第7期
皆さん、こんにちは。 木曜日のしゃもとです。 「腹筋生活」始めました。 いやに腹回りがブヨつく今日この頃、誰のせいにもできない自分の腹に言いきかせました。 ふん。 お前とももうすぐおさらばだぜよ、と。 ぷにゅぷにゅの柔らかいお腹は、それはそれで素敵だし、はっきり言っていいのなら自慢しても良いくらいだ。 もともとバリバリ踊っていた時も私の腹には「ぷに」っと肉がついていた。 決してキン肉マンには慣れな…
当番ノート 第7期
「あなたは上老尺老、上老尺老、とずっと弾いてるだけでいいから。はい、行くよ」 簡単に言うけど上老尺老(ドレミでいうとソミシミ)って、指使い的に、けっこうキツいフレーズなのだ。僕みたいに薬指を使ってしまう半端者(三線は基本的に薬指を使ってはいけないことになっている)は、薬指と小指がツリそうになってしまう。 しかし、地元の流派の師範である先生とその一番弟子の女性(ムツミさん)に挟まれて、さぁ一緒に弾こ…
当番ノート 第7期
ゆきのうたごえ 前篇はこちら — 8・ ゆきのこたちのうたごえにとりつかれたみっつむすびさんは ゆきのなかにすっかりうまってしまっていました。 「しっかり!」「だいじょうぶ!?」きづいたひとつむむすびさんとふたつむすびさんが みっつむすびさんをゆきからひっこぬきます。 ゆきのうたごえはうつくしいけれどとらわれてしまうとたいへん。 ゆきのこたちにつつまれてべつのせかいにつれていかれること…
当番ノート 第7期
望さんに初めて逢ったのは お祖父ちゃんのお葬式でした。 恰幅の良い身体に、優しい雰囲気。 初めて逢う、わたしの叔父さん。 当時わたしは小学生で 九州で見知らぬ親戚に囲まれて、もぞもぞしてたような記憶。 望さんは母の兄で、8人兄弟の5番目。 7番目の母とは歳が近く、特別仲が良いように感じてました。 二度目に逢ったのは、弟の結婚式。 その時もニコニコと優しい顔で、みんなとお酒を呑んでる姿を憶えています…
当番ノート 第7期
■Shota Ogino以下 S.O)ジョンワンは何がきっかけで日本に来て写真撮ることになったんだっけ? Kim Jeongwan以下 K.J.)昔のことから話すと、小学生から映画観るのが好きで、水泳の練習終わったら、家帰らないでレンタルビデオ屋に行って映画みたり、そこの兄さんと映画について語ったりしてたんだ。 当時は法律で、日本の映画観れなかったんだけど、その時不法ルートで手に入ったものがあって…
当番ノート 第7期
アパートに暮らすのはこれが二度め。 一度めはコスモスというアパートに住んでいた。 コスモスだからって、秋になったらコスモスの花が咲くのでもなく、宇宙というにはとてもこじんまりした2階建て・8世帯の暮らしが営まれているアパートだった。 新建築の物件で、新婚さんが半分以上を占めていた。 結婚したばかりということもあり、新婦さんたちがゴミ出しや買い物の途中で話をするようになった。 新郎さんの名前から運命…
当番ノート 第7期
皆さん、お元気ですか? 木曜日のしゃもとです。 今回は忘れられない鳩の話。 しばらく前、私は仕事で日本にいた。 朝早く立川駅から南武線で横浜の方へ通う毎日で、軽くお化粧して外見「お仕事頑張るアラフォー」を装うことを楽しんでいた。 早朝の立川駅は混んでいる。 ペデストリアンデッキ(歩行者回廊)は駅に向かうシャキっとした活きの良い感じの人々が絶えず行き交っている。 多分は私はどちらかというとその日の活…
当番ノート 第7期
川の写真をよく撮る。ここ数年自宅の尼崎から職場の西宮まで自転車で通っているのだが、その市境に武庫川が流れている。そこを毎日通るので撮る機会が増えた、ということもあるけれど、自転車に乗るようになって自分の体と外界のスケール感が変わってきたことことも関係すると思う。 人力で動くにもかかわらずけっこうな速度を出せる自転車という利器は、自分の体を地べたから乖離させずに長距離を移動できる。電車や自動車では失…
長期滞在者
今日は久々に、日が射している。ここしばらく、雨や雪で、空は濁った灰色のままだったから、このまぶしい暖かさが心地いい。冬場の雨、雪は寒さを増幅させるけれど、乾燥を和らげてくれるので嫌いではない。だけど、そのぐずぐずした天気が続くと、どうしても日の光が恋しくなるし、今日のような寒い日に、窓辺のあたたかな日差しを浴びていると、まだ来ぬ春への期待や、恋しさで胸が焦がれてしまうのも無理はない。 ふと、ブ…
当番ノート 第7期
1・ これはあるふゆのよるのおはなしです。 「今日はゆきがおりてくるよ、さぁ山のてっぺんにうたごえをききにおいで。わたしがみちをてらしてあげよう。」 ほしはもりにすむ、みつごのこびとのいえのまどをあけてきらきらとまたたきました。 みんな飛び上がってよろこんで、じゅんびをはじめます。 だってこのよるをずうっと待っていたのですから。 — 2・ さんにんがとびだしてきましたよ。 せんとうはし…
当番ノート 第7期
時折雪が舞う、曇天の空と琵琶湖。 冬の琵琶湖に行きたいとの願いが、空に届いたような1月のある日。 行き当たりばったりで湖岸に着いたら、彼女は鞄をぽいっと置いて いざ水際へと、ハッセルくんと戯れに行かれました。 湖西は琵琶湖と山が近くて、山おろしの風が吹くところ。 打ち寄せる波よりも風が強くて、ざぁっと湖面が鳴いたりします。 擦りガラスのような、鈍色の蒼い湖。 本当に美しすぎて、ため息しか出なかった…
当番ノート 第7期
Asian Photo Arts Artist’s Profile: Aki Saito ■Shota Ogino(以下、S.)写真を始めたきっかけは? Aki Saito 以下、A.)女、笑。その子に近づくために。 S.)映画、写真、デザイナーなど他にも表現媒体があるけど、なんで写真? A.)好きな子撮りたいとき、映画とかだとライバル増えちゃうし笑。 実際に1on1で被写体と向き合え…