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2F/当番ノート

手の届く範囲

当番ノート 第1期

先日、学生時代からの友人が奥沢の喫茶店でライブをする
というので久しぶりに一人でいってきました。

ライブというには小さすぎる、ギターとピアノの弾き語り。
急な出演で告知も充分でなかったらしく、お客さんは十数名程度でした。
お客さんは彼をよく知る方ばかりで、
終始あたたかなムードでライブは終わりを迎えました。

いろんな音楽プロデューサーと呼ばれる人たちから声をかけてもらって
デビューする、しないといった話もあった彼。
でも紆余曲折の結果、彼が選んだのは
「お客さん一人ひとりの顔が見える距離で自分の音楽をする」
という道でした。

出会って10年が経った今も、自分のスタイルを
まっすぐ、変わらずに続けている。

それが、本当に、本当にまぶしくて
もちろん音楽も素敵でしたが、色々と感じ入る1日になりました。

ここ数年、「手の届く範囲」の大切さを感じています。

僕はたぶん、
人よりちょっと好奇心が旺盛で
人よりちょっと情に流されやすく、
人よりちょっと思いつきで行動する傾向が強いんです。
(自己分析だけど、結構当たっていると思います)

ソーシャルメディアがまだ世間的に知られていなかった2006年頃、
僕はたまたま某SNSである方と知り合いました。

いわゆる“メガハブ”と呼ばれる、すごい人脈を持った人。
人間的にもとても魅力的な方で、僕はこの出会いをきっかけに
それまで漠然と思っていながら細々としか活動できていなかった
自分の故郷を建築やアートを使って盛り上げる、
という活動にのめりこんでいきました。

仕事と並行での活動ながら、本当に素敵な仲間との出会いと
素晴らしい経験をたくさんさせていただいたと思っています。

ただ一方で、ものすごいスピードで増えていく仲間と
どんどん壮大になる目標に、少しずつ違和感を感じるようにもなっていました。

結局、その活動自体は仕事との両立が難しくなって
「NPOで貧乏しながらも志を貫くか」、「活動を諦めるか」といった
究極の二択を自分の中でつくりあげてしまい、お休みすることになりました。

いつのまにか自分の「手の届く範囲」を、超えてしまっていたんでしょうね。
今振り返ると、続けていく方法はいくらでもあったはずなんですけどね 笑

別に有名になりたいわけでもないし、
デカイことをやって自慢したいわけでもない。

ミュージシャンの友人のように
自分の「手の届く範囲」でモノやコトを大事に思いながら
活動を続けていくことが、僕には合っているんだなぁと。
当時のことを振り返って、今の自分のスタイルにたどり着いた感じです。

2ヶ月という期間ですが、アパートメントに間借りして
こんな風に思ったことをポツポツ記していきたいと思っています。

気楽にお付き合いいただければ嬉しいです。

あ、最後にちょっとだけ奥沢の喫茶店の紹介をさせてください。
いろんな国のおいしいコーヒーが飲めるお店。店長もとっても気さくな方です。
東北の震災遺児の支援もなどにも取り組まれています。
僕も募金を2500円しましたよ(自慢)

お近くに寄られた際は、ぜひ。

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■喫茶室とがし
世田谷区奥沢3-46-1 P・Fポイント2F
(東急目黒線「奥沢」駅徒歩2分。パン工房コモスの上)
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仁木 俊輔

仁木 俊輔

SE、デザイナーズインテリアショップ店員、広告制作ディレクターを経て新卒採用のWEBディレクター。よく「お前、何がしたいんだ?」と聞かれますが、そんな問いには、「おもしろいことは、何でもやってみたいんだ」と答えるようにしています。

ライフワークとして地域再生から世の中の無名人の応援、新卒・中途採用による企業支援、学生へのキャリア支援まで・・・面白いヒト・モノ・組織を応援しています。

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