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2F/当番ノート

モノホンと見立て

当番ノート 第14期

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ケーキ類はどうしても茶色の占める割合が多いので

色の鮮やかなものを見つけると 気持ちが上がります。
もちろん着色料は出来るだけ使っていないもので。

この潔く鮮やかな赤のイチゴのムースケーキも
一目惚れで即買いしたもの。

フルーツをそのまま使って色を見せるのではなく
果汁を使ったゼラチン質で包み見せたところが
想像力と創造力だと思います。
色もですが味も本物のイチゴよりイチゴを感じさせて
ワクワクです。

お菓子にしても絵にしても「見立て」たものは
凝縮したエッセンスを
如何に違う形で感じさせるか、詰め込めるかと
作り手がアイデアフル回転させている「遊び」があって好きです。

本物よりも「本物らしさ」を感じさせる表現。
私も目指すところ。

そういう意味ではこのムース、
上に乗ってるイチゴはちょっと余計だったかも。
と脳では上から目線で思いながらも
胃は「やっぱイチゴ、うまい」とありがたく頂戴しました。

栗原 由子

栗原 由子

1976年生まれ
筑波大学修士課程芸術研究科日本画専攻修了
グラフィックデザインデザイナー兼、日本画家。
褒め言葉の代わりに絵を描いています。

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