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当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 諸事情により、投稿が遅くなったことをお詫び致します。 2か月やらせていただいたこの妄想J-POPも今回が最後です。 この企画を快く受け入れていただいた管理人の森山君、本当にありがとうございました。 静岡の音楽情報サイトbeatfull(←クリック)にも取り上げていただいて、こんなに反響があるとは全く予想していませんでした。むしろ誰も読んでないとすら思っ…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その宵闇がある。 ”宵闇収集屋” 住所:ツバメ町 V地区 霞の小路 ツバメ町の中でも特徴的な店、有名な店を住民に聞いて回ったところ、”宵闇収集屋”なる男性の名を挙げる人が多かった。 町の南西の端に位置するここは店ではない。看板もない個人宅であるため、内部には入れないが、今回本人から特別に話を聞くことができた。ちなみに、宵闇が必要なときはL地区にある…
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当番ノート 第17期
音楽は時代の夜の音なのだとよく言うけれど、それはあくまで僕がそういう生き方をしてきたからそう思うだけかもしれない。僕は京都で4年間、音楽をしていたし、曲を作っていたのは、大抵、夜だった。 人は、夜になると感覚が研ぎ澄まされるのかもしれない。でも、それはおそらく長い人類の歴史の中で、夜が、本当に暗闇で、その中で敵の存在に脅かされながら生きていた悲しい記憶が、身体に染みついているからだろうと思う。夜の…
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当番ノート 第17期
マルはいつも、呼ぶ前にそばに来てくれます。 目が合うか気配を察するかして、すぐに来ます。 そして、遊んでほしい時はボールをくわえており、おやつがほしい時は手をなめます。 私はとりあえず頭をなでてあげます。 呼ぶ前に来るので、マルに「マル」と呼ぶことがあまりありません。 家族との会話や友人にマルについて話す場合に「マル」と口にすることがほとんどです。 その時本物のマルはたいていその場にいません。 本…
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当番ノート 第17期
これまでの連載をお読みいただきありがとうございました。 はじめてアパートメントの連載のお話しをいただいたときは「書店員はひとり言を話す人が多い」だとか、奇人変人が書いたマニアックな本の紹介だとか、そういったくだらないことを書きたいなと思っていたんですが、ツマが妊婦になってから考えたことを連載のテーマにしました。 なぜこのテーマで書くことにしたかというと、同じ状況にある人の話をあまり聞いたことがなく…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その三叉路がある。 ”ある化け猫” 住所:ツバメ町 L地区 卵の小路 ツバメ町は、曲がり角だらけだ。複雑に折れ曲がった小路の数々は、幾重にも連なる角を成している。一つ手前の角を曲がるか、もう一つ先の角を曲がってみるか、左に折れるか右に折れるか、それで辿り着ける場所は全く違ってくるので、旅行者はくれぐれも留意されたし。 しかしながら”外”からの干渉や出…
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当番ノート 第17期
僕と彼女は休日になると、大抵どこかにご飯を食べに行くのだけれど、その日はふらっと高速に乗り、京都まで行った。その帰り、やっぱり何かご飯を食べて帰ろうということになった。なんとなく二条か三条通りあたりにしようと決めて、駐車場を探すためにくるくる車で周っている時に、店の明かりだろう、なんとなく雰囲気の良さそうな店を見つける。そして、その店からそれほど遠くないところに車を停める。 夜の河原町通りは、三条…
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当番ノート 第17期
マルの散歩はいつも日が暮れてからです。 暗くなると犬の散歩をしている人がぐっと減るからです。 マルは全くしつけがなっていないので、よその犬に近づいたとき吠えるとか噛むとか 何をするのか不安なので、犬とすれ違う時は極力近づかないように綱をぎゅっと引っ張ります。 それがなかなか疲れるなぁと思っていて、人のいない夜の散歩がほとんどになりました。 ときどきなんとなく夕方散歩に行くと、同じように散歩している…
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当番ノート 第17期
結婚の報告をしたとき、祝福の言葉と同じぐらい多い反応が26歳という年齢で結婚を決めたことへの驚きと、哀れみの声だ。 「男はもっと遊ばなきゃ」 「30ぐらいまではふらふらしてたいじゃん」 「もっと色んな人と恋愛しなきゃ」 表現はどうあれ、大方「もう結婚しちゃっていいの?」というような意味で言われることが多い。こういうことを言ってくるのはほとんど男性で、女性からは言われたことがないというのもおもしろい…
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当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 私の担当は10・11月なので、もう次回で最後なのですね。ほっとしたような、さみしいような。 「毎週楽しみにしているよ!」の声に支えられてきました。ありがとうございました。 さて、今週も元気よく行きましょう。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想して…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その夢想がある。 ”とある少年” 住所:ツバメ町 Q地区 砂の小路 このガイドブックを作るにあたり、ツバメ町の多くの住民たちに話を聞いてきた。たいていは目的のはっきりしたお店やサービスを営んでいる人々だが、ツバメ町には当然、多くの子供たちも暮らしている。”外”の子供と較べると、みな、どことなく大人びた顔つきをしているのが特徴的だ。この町全体を満たし…
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当番ノート 第17期
Tycho(https://youtu.be/5wWBLbQInqk)の音楽をドライブしながら聴いていて、ふとした時に随分、世の中はずいぶん変化したんだなと思うことがあった。 僕は90年代の終わりに大学のサークルでバンドをやっていた。まだインターネットが普及しておらず、なかにはテクノ・ミュージックやダンス・ミュージックやHIP HOPの予兆みたいなものが、ちらほらとありながらも、多くの学生が聴いて…
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当番ノート 第17期
晴れの日のマルは、とてもいい匂いがします。 干したてのふとんに少し甘さを足したような匂いです。 このいい匂いは、毎日体を陽に当てているからだと思います。 最近は寒くなってきたので、陽射しを求めて移動し、体全体を陽に当てて眠っています。 真夏の暑い時期は、全身は暑いから、お尻だけとか鼻先だけとか体の一部を陽に当てています。 陽射しの中にいるマルにそっと触れると、ふっくら暖かく、パンが焼けていくような…
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当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想してください。 本日ご紹介するのは1996年発売、SWEETY KILLER 「ストロベリイ ドライヴ」です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1991年結成、 1994年デビュー。 ボーカルM…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その誓いがある。 ”マドモワゼル・サムシング・フォー” 住所:ツバメ町 F地区 時の小路 サムシング・フォー。 ”外”においてそれは、花嫁のための幸福のジンクス。 なにか新しいもの。 なにか古いもの。 なにか青いもの。 なにか人から借りたもの。 その四つを身につけた花嫁は、きっと幸せになるという。 一体いつどのようにしてそのジンクスが、”外”から隔…
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当番ノート 第17期
奇妙な偶然は、どこかにはあって、普段は忘れさられている。でも、時々、ああそういうことだったのかと思うことがある。 例えば、今年「アナと雪の女王」が公開されたが、2014年冬のアメリカの寒波や、日本の大雪と「アナと雪の女王」を関連づけて考えることは、いささか早計と言えるかもしれない。 でも、今年僕がいちばん聴いた音楽は、Reliqの「Metatropics 」で、この音楽のコピーは、”気…
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当番ノート 第17期
バスを待っている時に、家の方を見るとマルが見えます。 マルの方も私が見えているようで、こちらを見ています。 それだけなのですが、バスが来るまでのこの時間がとても好きです。 田んぼを一つはさんでバス停から見るマルはとても小さく、遠くにいるのが珍しくてしげしげと眺めてしまいます。 そのうち「おまえ、なんでそこにいるんだ?」とマルが不思議そうに吠えだします。 そしてひとしきり吠えると、マルもじっと見つめ…
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当番ノート 第17期
【頼音】 【匠音】 以前、友人に見せられた2つの単語。 このふたつの単語を見たときに、頭にはなにが浮かぶだろうか。 私は見たことがない組み合わせの字面に少し思考が停止した。 その数秒後、もしかして人名…?とかろうじて頭は再起動したものの、読み方がわからない。「よるね」?「しょうね」?だとしたら響きは女の子っぽいが、どうも違うような。でも男だったとしたらなんと読むのか。 「らいおん」 あれこれ考えて…
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当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想してください。 本日ご紹介するのは2003年発売、鈴木兄弟「希望への道」です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 兄 鈴木隆弘(ボーカル、ギター)弟 鈴木勇祐(ボーカル、ギター、ハーモニカ)のデュ…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、そのサーカス団がある。 ”ひよこを導くサーカス団” 住所:ツバメ町 W地区 蜜の小路 サーカス団長はこう語る——— 「ひよこがニワトリになる瞬間を、知っているかね」 そう問われ、イエスと答えられる客は1パーセントにも満たないのだという。 1. 人間の赤ん坊の手足がじわじわと大きくなっていくみたいに、なんとなくいつの間にか成長している。 2. 満月の…
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当番ノート 第17期
スティーブ・ジョブズの伝記は、とても面白かった本のひとつだ。しかしこの本はただ彼の人が、素晴らしい会社を作り、新しい製品を生み出したから面白いというわけではない。彼の人が、様々な人と出会い、その中で成長していくそのあり方が面白い要因だろう。 彼は、大学時代にカリスマだったわけではなく、カリスマ的な人物から何かを学ぼうとした。あるいは、起業した後で、父親像を投影した人物からビジネスマインドを学んだ。…
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当番ノート 第17期
気持ちがいいので、よくマルをなでます。 疲れているときは特になでたくなります。 マルをなでると疲労が軽減されて気持ちがとても楽になるからです。 「しんどいなぁ」と言いながら、マルの背中をなでていると、言葉と一緒にしんどいのも消えていく。 そんな気がして、何度も何度もなでてしまいます。マルは静かになでられるままです。 河原の石みたいに、摩擦でマルも小さく丸くなっていくんじゃないかと思うほど、なでます…
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当番ノート 第17期
つわりの激しい時期、ツマはよく立ちくらみを起こした。 身体に大きな変化が起きている上に、食欲もいつもより少ない。無理して食べても吐いてしまうのだから、立ちくらみも起きるだろう。 その日はツマと一緒に検診のために病院に向かっていた。 病院のすぐ近くの、横断歩道でのことだ。近くには信号はないこと、向かってくる車がいないことを確認して渡り始めた。途中で足を止めたりすることはなかったが、体調の悪いツマはい…
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当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想してください。 本日ご紹介するのは1996年発売、joinの「Feel true your beat」です。 ———————…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その耳飾りがある。 ”うさぎの耳飾り屋” 住所:ツバメ町 O地区 栞の小路 店主はこう語る——— 「貴方が眠っている間、貴方の耳は働いていると思いますか? それとも一緒に休んでいると思いますか? どちらにせよ、貴方が眠っている間も、世界は一時停止しているわけじゃない。止まることなく動き続ける世界の中で、全てを聴いている者もいますよ、ほら———」 籐…
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当番ノート 第17期
僕は子どもの頃、作家になりたいなら辞書を引きなさいと言われていた。 持ち前の親切心でアドバイスをしてくれたのだろう。でも楽しく本を読んでいて、その流れを味わっている時には、とても辞書なんて引けないし、引きたくない。それが、子どもの頃、僕が辞書を引かなかった後付けの理由だ。しかし誰かが何かをしたくないという時には、それなりの理由が隠されているのかもしれない。 辞書を引かずに文章を読み続けて育つと、確…
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当番ノート 第17期
木漏れ日揺らす土煙り お庭や掘ったその犬は ローマを目指しトンネルへ 見よ、穴深く消え失せて こもれひゆらすつちけむり おにわやほったそのいぬは ろーまをめさしとんねるへ みよあなふかくきえうせて コジヤジコ うちのマルはときどき穴掘りをします。 まるで秘密の儀式みたいに穴掘りはいつも静かに開始されます。 コジヤジコさんのこの口語いろは歌のように、土が舞いはじめてる!と思って様子をう…
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当番ノート 第17期
女性と付き合うことは同時に、女性のもつ生理現象と付き合っていくことである。 高校を卒業後の19歳になって女性と付き合いを始めたころ、いつもは穏やかな彼女が急に怒り出したり不機嫌になったりと、感情の起伏の激しさに驚かされたことがあった。激情型の人間というのとも違って、スイッチは無く急にモードが変わったようになる。その時はどんな話をしても理不尽に責められる。 この話を女友達に相談すると「生理なんじゃな…
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当番ノート 第17期
みなさん今晩は。妄想J-POPのお時間です。 この妄想J-POPは私typhoon soupの妄想の世界で作られたお話です。 ご紹介する全てはフィクションですので、みなさんも思いっきり妄想してください。 さて、80年代が2回続いたので、今週の妄想J-POPはぐっと時計を早め、1998年に発表された曲をご紹介します。 およそ1980年代に生まれたいわゆるヴィジュアル系ですが、1990年代にはTVに出…
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当番ノート 第17期
世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その箱がある。 ”ココロ・ファーストエイド・キット・ボックス” 住所:ツバメ町 R地区 楓の小路 店主はこう語る——— 「どんな心も、傷を、あるいは病を負っておる。柔らかい心にある引っかき傷、固い心にあるひび割れ、とにかく生きとし生けるもの、皆傷ついている。私は別段悲観論者じゃないけれどね、それでも認めざるをえないだろう?『全ての心は、傷を追っている』…
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当番ノート 第17期
男性と女性がいて、一緒に過ごしていれば、やがて生まれてくるのは子どもなのだが、作家という人間は、女性の生み出す力を、時に自分の作品にしてしまう。自然な人間という存在のことを考えれば、男性と女性が生み出すものは、本当は子どもであるべきだ。でも、その最初のアダムとイブは、他にも様々なものを生み出せるし、自分たちだけの世界を作り上げることもできる。 もちろん、当然のことながら、社会というものは、そういう…
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当番ノート 第17期
ああぼくが愛した白いブランケットに今年の秋の光が積もる 藤田千鶴『白へ』 秋は、犬も過ごしやすい季節のようでマルは毎日ご機嫌です。 もう少し寒くなると冬用ベッドを出します。 一昨年から使っている茶色のベッドは、マルが噛んだり掘ったりしてしまい、去年とうとう穴があきました。 ドーナツのような状態になったベッドの、穴の部分でマルは寝ていました。 穴のあいたベッドはかわいそうだと思って、すぐに新…
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当番ノート 第17期
私は父になる前に、ツマと結婚をしたひとりのムコである。 結婚は、法的には書類一枚の手続きで完了するもので、とてもあっさりした手続きだ。 そのあっさりさゆえにそこに意味を見出せないという人も多い。 「紙切れ一枚で何が変わるのか」という意見や、 「婚姻制度そのものに反対だ」という意見も少なからず耳にする。 わからなくもない。例えば日本では同性婚が認められていないという事実ひとつとったって、実状とのねじ…
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当番ノート 第17期
どうもこんにちは、typhoon soupです。 月曜日担当と言いつつ、都合により火曜日になってしまいましたことをお詫び致します。 さて、今週の妄想チャンネル改め、妄想J-POP第2回です。 番組がひとつしかないため、チャンネルの看板を降ろしました。 最後までこのシリーズで駆け抜けます。 妥協ではありません。決断です。便利な日本語ですね。 今週は売れなかった歌手ではなく、一世を風靡した懐かしのあの…
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当番ノート 第17期
世界の片隅から、この手紙は届くだろうか。 手記という名のコラム ”とある絵描きのエアメール” 住所:ツバメ町 T地区 猫の小路 ここ何日か、ツバメ町の中を一人の男性が精査するごとき真面目さで歩きまわってる。 一目見て、すぐに分かった。”外”の人だ。 俺と同じ、ツバメ扉の外から、この不思議な町へやってきた……ただし、俺と異なるのは、町に永住するわけではないらしいとい…
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当番ノート 第17期
僕はあまり国際経験が豊かなほうではないが、Oh! my Godという言葉にはとても関心がある。何かとんでもないことをしてしまった時、何かとてつもないことが起きた時、彼らが「私の神よ。何してくれるねん」と関西弁で自分の神様につっこみをいれている情景が目に浮かぶからだ。 神様につっこみをいれるというのは、彼らのその自身のメンタリティを守るために、とても役立っているのかもしれない。僕はと言えばどうだろう…
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当番ノート 第17期
鳴き声のうるさき犬であったなあ庭にゆすらの赤き実たわわ 久野はすみ『シネマ・ルナティック』 うちのマルは、よく吠えます。 遊んでほしいと吠え、おやつがほしいと吠え、トイレシートをかえてほしいと吠え、ちょっとこっちきてくださいと吠え、 要望が通るまで、できるだけ吠えます。たぶん近所で一番無駄吠えが多い犬です。 前にいた犬はこんなに吠えなかったのになぁ、ちゃんとしつけなければいけないなぁ。と思…
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当番ノート 第17期
転校というものを経験したことが無いのでわからないのだが、こういうものなのだろうか。 誰も知る人のいない教室の一番前に立って、数十人のクラスメイトに挨拶をする。クラスメイトといっても、まだ何も関係を持っていない人達の前で、身体ひとつ、名前と、いくつか、自分に関する情報を伝える。 私にとって今がその始めての瞬間だ。文章でそれをするのだから黒板だけを使ってそれをしているようなものだろうか。 アパートメン…
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当番ノート 第17期
アパートメントをご覧の皆様、初めまして。 typhoon soup(タイフーンスープ)と申します。 ここアパートメントは、管理人の森山君はじめ、RACHI君など それはもう才能溢れる面々が居住しておりまして 心揺さぶられるような文章や写真や音楽なんかは他の皆さんにお願いするとして 私は箸休め的な部分を勝手に担っていきたいと思います。 10月、11月の月曜日は鼻くそでもほじりながらお付き合いください…
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当番ノート 第17期
(著者注:この作品は第16期から連載しています。初めてご覧になる方は、第16期『ツバメ町ガイドブック PAGE1 「階段オルゴール屋」』からどうぞ!) 世界の片隅の扉の向こうに、その町があり、その指令がある。 ”マトリョシカさん” 住所:ツバメ町 A地区 釘の小路 ツバメ町の住民の大半は、旅を知らない。彼らの多くはツバメ扉の内側、つまり自分たちの暮らす町の中しか知らず、”外”に出て行く人はご…
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当番ノート 第17期
未来のことはわからないけれど、みんな未来のようなものを探している。特に21世紀になってからは。大きな変化があり、大きな変動があり、いつまでこのままでいられるのかわからなくなった。でも毎日は途切れなく続いているし、明日もきっとやってくる。 子どもの頃から作家になりたくて、ずっと色んな人に作家になることを話してきた。夢を語る時に、聴き手が語り返すことは色んな意味がある。心は単純に、話すことに好意的か、…
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当番ノート 第17期
犬が好きです。 短歌が好きです。 ということで、犬(主に飼い犬)の話をしながら犬の短歌を紹介していきます。 普段は「食器と食パンとペン」というブログで短歌の絵を描いているのですが、 犬を飼ってから「犬の話がしたい!」と常々思っていたので、この場を借りて思いきりします。 うちの犬は、5年前歩いて5分ぐらいの近所で生まれました。 雑種犬と雑種犬から生まれた純粋な(?)雑種犬です。父親犬は野良犬なので今…