※ビートたけしになったつもりでお読みください
①たて笛が異様に長い奴がいる
では授業を始めます!なんて取り出したらあれ、なんつってね。蛇使いみたいなやつ持ってきちゃって。そいつも一生懸命周りに合わせて吹くんだけどやたら高い音しか出なくて、先生も「うーん」なんて頭抱えちゃって。どういうことだ!って問いただしたら「これ実はお父さんのお下がりなんです」って、よく聞いたらそいつの親父が東京コミックショーだったりして。
②卒業式の合唱曲が橋幸夫
本校にゆかりのある先輩の歌です、なんて「潮来笠」を無理矢理歌わせるという。そんで全然歌えないもんだから放課後にみんなで残って「♪いたこのい~たろう」ってやってる異様な光景。そのうちクラスの目立たない奴が、実は「ちびっこのど自慢」の優勝者だったっていうんで呼び出されて「語尾は鼻に少しかけるんだ」なんていっちょ前に歌唱指導なんかしちゃう。感傷も何もあったもんじゃない。
③家のオーディオが自家発電
親父だか兄貴だかが発明狂いで、自転車の先っちょにレコードの針がついてるわけのわからないのを使ってるんだ。聴きたいレコード持ってそいつの家に行ったら「ちょっと待ってね」なんて母親が自転車こぎだして、それで針が下りてターンテーブルが回る仕組みで。ちょっと疲れてくると回転数が下がってどんどん声が低くなっちゃうという。冗談じゃないよ。
④親戚に森進一のそっくりさんがいる
「親戚が芸能人なんだ」ってやたら自慢してくる奴がいて、それがホントはなんのことない、「森進次郎」なんて名前でドサ回りしてるそっくりさんだったというね。「いつも特別席でコンサート見てるよ」とか言ってたのもホントは田舎の盆踊りの桟敷席とか、ショーパブの裏口なんかだったりして。全然うらやましくないっていうんだよこの野郎。
⑤軽音楽部にマリンバしかない
俺はロックをやるんだ!天下を取るんだ!なんて言って不良が入部したら「わが部はアフリカの文化に則って活動しています」ってマリンバしかやらせてもらえない。タテノリの暑苦しい曲をやってるのに、全部涼しげになっちゃって。「うーんおかしいな、こんなのロックじゃないぞ」っていうんで無許可でゲリラライブかなんかやったら、逆にPTAに「文化交流の礎となり~」なんて表彰されちゃって。「観念した!」ってそいつも更生しちゃったりなんかして。
⑥絶対音感で誰がトイレに入っているかわかる
わけのわからない才能の使い方してる奴っていますね。「あ、この力み・捻り出し音は○○だ!」なんつって、個室の前で名前呼んじゃったりなんかして。「お前が入ってるのはこの耳がわかってるぞ!完全に包囲されている!」って盛り上がっちゃうという。それで違う奴が出てきたら「あれ、君だったのか。いつもより3度高い音だったよ。少しユルめだったのかな?」だって。バカ野郎。
⑦CDが怖くて近付けない
裏がキラキラ反射するのが怖い!というおかしな奴。ぶら下がってたら遠回りして帰るんだ。「お前猫じゃないんだから」って言ったらそいつも「それもそうだニャー」なんつってね。やっぱり猫なんじゃないかってそいつの後つけたらやっぱり家が公園だったりしてね。近所のバアさんに残り物もらってたりして。それで「シャー」なんて返事して、狼に育てられた少女じゃないんだから。
⑧音楽の教師が九官鳥
先生が急死しました、っていうんでそいつが飼ってた鳥が後任になっちゃうという。「先代の教えをすべて暗記しています!」なんて校長のお墨付きで、死んだ教師そっくりに歌うんだ。だけど途中で鳴き声が混ざって、「♪若葉のクエーッ、頃よ~」ってなっちゃって。生徒もしょうがないから合わせて「クエーッ」なんて奇声発して頑張っちゃうというね。誰か止めろっていうんだよこの野郎。
⑨ドライブでやたら同じ曲をかける
あんまり音楽を知らない奴が背伸びして失敗するっていうのはよくありますね。「スピッツは女の子が喜ぶ」なんて書いてあるとそればっかりかけちゃう。ひどい奴なんかスピッツすら覚えてなくて「確か犬の名前だったはず…あれ、ハスキーだったかな」なんつって、ハスキーボイスの青江三奈を延々かけちゃう。高原かなんかで「♪夜の池袋~」ってミスマッチったらありゃしないよ。彼女が黙りこくってんの見て、「あれおかしいな」なんつって。
⑩スピッツとスパッツの区別がつかない
スピッツのロビンソン買ってきて!って頼んだのにロビンソン百貨店(春日部)でスパッツ買ってきちゃうバカ。頼むたびにいろんなスパッツ買ってきちゃって、「これがホントの色色衣」だって。うるさいよ。