アイドルを見て、心から微笑む。
アルバイト中、心から微笑む。
カウンターや、テレビ画面
何かを媒介した
わかりやすい虚構にコーティングされたわたしは
いつ、どこよりも、本当に
心の底から笑っている。
わたしでなくなった途端に
わたしの底から感情をあらわにすることができる。
わたしは誰でもいい誰かになりたい。
誰かにとって、ではなく、
わたしにとって、誰でもいい誰かに。
わたし、わたし、
やかましいわたしが
沈黙する瞬間を
わたしは、待ってる。
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今週は、いつかの5月27日にことばを継ぎました。
五月蝿い。
頭の中がやかましい季節は、
もしかすると、出会いから少し経った季節なのかもしれません。
「そんなときこそ、相手をよく見なさい」
と言われたことが、毎度のように反復されます。
頭の中の蝿は、
本当の空を飛ぶことはできないのだもんね。