みんないろんなことを言う。
あなたは何を言う? 私は何を言う?
言葉にしないと伝わらないけど、言葉はいつもうそつきだ。
どんなに言葉を尽くしても、私の気持ちは表せない。
私とあなたは違うから、見ている世界も、使う言葉も違うから。
「ラーメン」って言われて、想像するもの違うでしょう?
私は夜鳴きで、あなたは家系だったりするでしょう。
そういうすれ違いで、きっと傷つく、傷つけ合うことは避けられない。
避けられないんだ、きれいごとは言わないよ。
じゃあ、傷つけるのイヤだから、何も言わない?
言わないわけにはいかない、そこに理由はいらない。
だからこそ、言葉は言霊で、銀の銃弾だって、覚えておかなくちゃ。
傷つける覚悟を、痛みへの想像力を。
あなたがどう思うかわからないけど、それでも私は言うよ。
あなたがどう思っているかわからないけど、私は聞きたいよ。
話そう、傷つけ合うかもしれないけど、わかり合えないかもしれないけど。
黙ったらさ、ひとりになっちゃうから。
どうでもいいことから話そう。それを音楽のようにただ聞こう。
お互いの見える景色を話そう。全然違うねって笑おう。
違うことを許し合って、面白がり合って、慈しみ合えたらいいね。
そのために、そのためじゃなくてもいいから、あなたの言葉を聞かせてほしいな。