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当番ノート 第48期
2か月間続いた「当番ノート」を通して私は、公の場ではじめて、インド音楽に関する自身の体験や視点、考え方を言葉で表現した。 この音楽を習い始めて日が浅い私にとって、それは大きな挑戦であった。知ったかぶりで音楽について語ることは、師匠やそのまた師匠たちにも、真剣に音楽をやっている人たちにも、音楽そのものに対しても、無礼に当たると思ったから。 それでも、今の自分に書けることを文章にしてみようと決心したの…
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当番ノート 第48期
前回までのあらすじ 大いなる王の遺産を巡るROXの冒険は最終局面を迎えていた。覇王龍道拳の免許皆伝となったROXは師であるジャッキーのもとを訪ねる、するとそこにはジャッキーの変わり果てた姿があったのだ。そこには血染めのダイイングメッセージが。「楊チェンに気をつけろ」ジャッキー最後の言葉を胸に秘め、怒りに震えるROXはチェン打倒のため上海へ向かう。そしてチェンと対峙、いよいよROXの長きに渡る冒険に…
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当番ノート 第48期
これまで、主に私自身の経験を例に挙げながら、インド音楽を学ぶにあたり、師を絶対的に信頼したうえで師から直接教えを受けとることの重要性について陰に陽に何度か言及してきた。 良い師に出会うこと、そして師と持続的に良好な関係を築くことはとても難しい。すべてを委ねることのできる師が存在し、不安や不満を感じることなく練習に集中することができるというのは、本当に幸せなことである。 「グル・シシュヤ・パランパラ…
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当番ノート 第48期
こんにちは映画好きな皆さん。僕です。ロックスです。ところで皆さんの中にはきっと月に何回も映画館に行く、という方も多いはず。映画館という箱は21世紀になっても、「携帯はオフ」「話すな」「静かにしてろ」「トイレいくな(行ってもいいけど行きづらい)」、およそ120分間、五感をすべてスクリーンに集中し、一つの作品に没頭できる、そんな唯一無二の箱でございます。 映画館で映画を観るのが好きな方なら一度は「映画…
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当番ノート 第48期
ムンバイーの先生の家に滞在していた頃。ある日、友人に誘ってもらい、アンナプールナー・デーヴィーのドキュメンタリー映画の試写会に行く機会を得た。 アンナプールナー・デーヴィーは、2018年10月に亡くなった偉大なインドの音楽家である。スルバハールという弦楽器の奏者だった。 「マイハール・ガラーナー」という流派の祖であるスィタール奏者アラーウッディーン・カーンの娘であり、アラーウッディーン・カーンの弟…
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当番ノート 第48期
あの映画が面白かった、この映画はつまらなかった、作品への評価はひとそれぞれ。正しいのか、正しくないのかなど一概に決めることはできない。 では、俺の場合はどうだろうか。 俺の映画を評価をする判断材料というものはたった一つで成り立っている。 それは 「期待に応えたか、応えられなかったか」だ。 大作ほど期待が高まるというもの期待が高まるのでなかなか期待に応えてくれることもあまりないのが現実である。 では…
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当番ノート 第48期
今日は少し、音楽の細かい話は忘れて、私がインドで体験した不思議な出来事を共有したいと思う。 インドという国は、土と埃と、人びとの汗と熱気と、動物の糞尿と、あちこちで発せられる大小の音と、さまざまな食べ物のにおいと・・こうした生身の、非常に現世的なものがごっちゃになった世界である。 他方で、至極平凡な清掃人やリクシャーの運転手なんかが急にぽろっと、心に沁みる一言を発したり、奇跡としか呼べないような信…
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当番ノート 第48期
『男はつらいよ』が22年ぶりにスクリーンに帰ってくる。シリーズ50作目は『男はつらいよ お帰り寅さん』だそう。 とは言っても、我々若者世代(自分が若者世代なのかわからんが)にとっては「ああ、そうなんだ」くらいだろう。 映画ファンの俺も『男はつらいよ』シリーズはおそらく8作ほど中学校の頃に観て以来。 渥美清が亡くなったから見るか~くらいのテンションだった。 朧げな記憶になるが「面白かった」というシン…
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当番ノート 第48期
あけましておめでとうございます。 新しい年のはじまりに、この場でご挨拶ができてとても嬉しいです。 当番ノートも折り返し。後半もどうぞよろしくお願いいたします。 —————————————————&…
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当番ノート 第48期
前回は休載してしまいました。申し訳ございません。 足らなかったのはフォースでした……。フォースって……? そうです。スター・ウォーズです。スター・ウォーズの「フォース」でございます。 前回語ったスター・ウォーズへの偏愛。そして今回はその愛を証明するときが来たのです。 お前の愛を見せてみろ。 ああわかった見せてやるぜ。 今回は本物の愛とは、真実の愛とは、愛とはなんなのか、愛することのもどかしさとはな…
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当番ノート 第48期
新しいラーグを習うときの歓びは、何にも代えがたいものがある。 一つのラーグについて、その動き方をだいたい習得し、ゆっくりなテンポと速いテンポの曲を一つずつやって、曲のなかでラーグを発展させる試みを何度かレッスンを重ねてブラッシュアップする。 「これまでやってきたラーグはだいぶ良くなったね、じゃあ、新しいラーグをはじめようか。」 先生からのこの言葉を聞くとき、私の気持ちがどれほど高ぶるか。 先生は少…
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当番ノート 第48期
前回の「ブラフマ・ムフールタ」のコラムの最後に、定形晟さんの『インド宇宙誌』からの引用を載せた。1日は30ムフールタに区切られ、3ムフールタでひとつのまとまりを成し、結果的に昼と夜がそれぞれ5つの部分に分けられるということであった。 このムフールタとの関係性はちょっと調べられきれなかったのだけれど、3時間ずつ、1日(24時間)を8つの「プラハル(サンスクリット語ではプラハラ)」に区切るという考え方…
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当番ノート 第48期
いよいよ12月20日に公開を控えたシリーズ最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』楽しみですね~。あれ?なに?『スター・ウォーズ』観たことないって?あらま~そんなわけで今回は『スター・ウォーズ』シリーズをわずか5分で解説……ではなくてなんで『スター・ウォーズ』ってこんな話題になんのよ?っていう話です。 ●『スター・ウォーズ』ってなんだ? スター・ウォーズって~のは~スカイウォーカー家の…
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当番ノート 第48期
インドの朝は、特別だ。 私がはじめてインドを訪れたのは2008年の冬、大学3年生のときのことだった。デリー、アーグラー、バナーラスをまわる一週間のツアー。 多くの旅行者と同じように、「インド臭い」「神聖な」ヒンドゥーの聖地、学問の都でもあるバナーラスに魅了され、いや、きっと他の旅行者たちよりも少しばかり魅了されすぎて、バナーラスについて卒論を書いてしまったほどだ(1)。 バナーラスには二泊したんだ…
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当番ノート 第48期
突然ですが皆さん、なんか好きなもんありますか?答えはイエスかノーかだとしたら俺はこう答えます。 「イエス」と。 自信満々で答える、しかもかなり食い気味に。 だって好きなんだもん。 「洋楽ロックと映画」が。 みんなは洋楽ロックと映画好きかい?俺は大好きだ。 私ロックス、第1回目『ロッキー』について暑苦しく語る回でございました。2回目はこちら偏愛について多いに語ろうと思います。 むしろ第1回目でそれ語…
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当番ノート 第48期
gurur brahmā gurur viṣṇur gurur devo maheśvaraḥ | gurur eva paraṃ brahma tasmai śrīgurave namaḥ || 師はブラフマー神であり、師はヴィシュヌ神であり、師はシヴァ神である。 師はまさに最高のブラフマン(宇宙の原理)である。かのような師に私は帰命する。 このたび、当番ノートを執筆するお話をいただき、はじめて…
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当番ノート 第48期
こんにちは。ロックスです。いや誰だよお前って、ロックスって言います。 今日からアパートメントの新たな住人になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 得意ジャンルは映画。映画ライターなんて仕事もしてまして映画についてとことん語る連載にしていこうかな、と思っています。 ってことで記念すべき最初に取り扱う作品はこれです。 『ロッキー』 映画ライターなんて仕事してて1番好きな映画が『ロッキー』…