入居者名・記事名・タグで
検索できます。

2F/当番ノート

第一回「引っ越し」

当番ノート 第63期

こんにちは! 橋本ライドンと申します。 本日から2ヶ月間、週1回エッセイ漫画を連載させていただくことになりました。 メディア名である「アパートメント」にちなんで、暮らしの中で得た実感を描いていきたいと思います。

第一回-01 タンスは早々に底がたわんで抜けた
第一回-02 髪の毛もすごい勢いで抜ける

さて、今回は引っ越しの時の話です。 実家を出てから勝手が変わって不便が多く、また驚くほどのスピードでたまっていく髪の毛やホコリに、マメなメンテナンスの上に暮らしが成り立っていることを感じる毎日です。それらクリアしていくたびに、「暮らしているな〜」という実感を得ています。

余談
はじめ自分にだけ王冠をつけていたら、 夫から「俺には王冠ないの?」と言われたのでタスキを描き足しました。

橋本ライドン

橋本ライドン

まんがを描くことができる

Reviewed by
北枕 ふか子

ふかこんばんは!今回レビューを担当する北枕ふか子です。
アパートメントでは、フリーペーパーについての連載、いま いませんさんの連載「週刊ボツ」のレビューなどでお世話になっております。
今回は橋本ライドンさんの最高漫画エッセイのレビューを担当ということで、「この最高エッセイに!?言えることなんて!?ひたすら、”良い!!!!!”しかありませんが!?とっても良いです!!!!!!!」という気持ちになりつつも、真面目に書いていきたいと思います。よいしょ~!

今回は「引っ越し」のお話。
実家を出て、夫と二人暮らしになったライドンさん。何もない部屋から生活を作っていくのは、楽しくもあり、大変でもあります。そもそも引っ越しは「新生活、楽しみ!あこがれだったアレを買ってみよう!これも置いちゃおう!」とワクワクするイベントですが、蓋を開けてみるとその工程は全て肉体労働。荷造りをして、家から家に運び、荷物を入れる棚を作り、荷解きをして、それぞれ見合った場所に当てはめていく。完成したあとも「ここなんか違うなあ」と配置を変えてみたり、足りない家具を買い足したり……。これもまた肉体労働……。

何もない部屋を自分の好きなように構築できるというのが一人暮らし、あるいは二人暮らしの魅力です。その一方で、何をやるにしても自分(あるいは同居人)しかいないというのはなかなか面倒な作業が伴います。
前述した引越し作業もそうですが、放置したコップ、日々溜まっていく埃、だんだん汚くなっていく机の上……。かくいうわたしも、3年ほど前に2人暮らしをはじめたとき、「わたし以外誰も片付ける人がいないのか!」という気づきがありました。同居人は全く片付けをしないので、わたしがやるしかない(その代わりに、同居人はおやつを買ってきてくれたり、ほかの面倒なことをやってくれたりして、うまいことバランスを保っています)。
ただただ生きているだけなのに、こんなに汚れていくんだなと少し切ない気持ちになりつつも、それでも生きていく中で些細な楽しみを見つけていく。今日はいつもよりキレイに掃除できたなとか、新しい道具を手に入れて汚れにくくなったぞ!とか。毎日はその繰り返しです。

生活の中にあるほんの些細な気づき。言ってしまえば面倒な出来事も、ライドンさんの漫画になると急に素敵で良いものに思えてきます。そして、「えらいというのは責任も伴うことなのだ」が名言すぎます。これは暮らしだけじゃなくてあらゆる物事にも言えますね。あ〜!次回も楽しみ!

トップへ戻る トップへ戻る トップへ戻る