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2F/当番ノート

第七回「街を知りたい」

当番ノート 第63期

さて、今回は橋本ライドンに芽生えたある気持ちの話です。

第七回-01 5年も住んでいるのに…と悔しくなった
第七回-02 少しずつ増えていくのがうれしい

最寄駅は栄えており、生活用品店はもちろん飲食店もかなり充実しています。この街で特に不自由なく快適に暮らしてきたものの、ふと振り返ると美味しい店や素敵な喫茶店などのご当地情報をほとんど持っていないことに気付かされました。
友人が来た時にスマートに案内ができない…不甲斐なさと居心地の悪さを感じるひと時です。

メモを始める決め手になったのは、漫画とはまた別の友人が街に来た時。暮らしているのにいいお店が浮かばない私に対し、友人の選んだお店のあまりに美味しいこと…
この街は宝箱だったんじゃん…と衝撃を受けました。

このままではあっという間に10年20年と過ぎてしまうぞ! と最近少しずつお店の開拓を進めています。まずはラーメンから…背脂が器の外まで来ているけれどもたれなくて美味しい店と、詳細は忘れたけどおいしい喜多方ラーメンは見つけたので一歩前進と言っていいでしょう。

この連載も残す所あと一回。最後まで楽しく描いていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

橋本ライドン

橋本ライドン

まんがを描くことができる

Reviewed by
北枕 ふか子

ふかこんばんは、北枕ふか子です。

美味しいお店、わたしも見つけるの下手くそなので、お気持ちよくわかります……。

わたしは実家も今住んでいるところもあまり変わらないので、生まれてからずっと、だいたい同じ地域に住んでいます。それにも関わらず、近所の美味しい店を全く知りません。
「アド街ック天国」や雑誌などで取り上げられているのを見て「あそこ有名なんだ!」「美味しいんだ!」とは思うものの、結局行かずじまい……。だって、おうちにご飯があるから……。美味しい店よりもスーパー、薬局、100円ショップなどの生活に近いお店に詳しくなっていく……。

ライドンさんはとても偉い。お友達をもてなすために自分で調べて、自分で美味しいお店を開拓しようとしている。本当に素晴らしいと思います。
わたしはお店を調べて、どこが良いか検討するのがとても苦手で、いつもと同じ店やチェーン店を選んでしまいがちです。よく散歩するので「わあ!こんなところにお店がある!店構えが良さそう!入ってみたい!」とは思うものの、「でも早く帰りたいなあ!今日は帰ろう!」となかなか行かず……。

逆に、わたしの配偶者は「せっかくだから、今日はここ行かない?」「この店、評判いいらしいから今度行こう」と、「いつ調べたの???」という速度で新しい店をどんどん開拓していきます。一人の時間があると外食して「今日はここ行ったんだけど、おいしかったから一緒に行こう」「気になってたお店、二人で行くには狭い感じだったけど美味しかったよ」と報告してくれます。すごいな。彼曰く、「一人でお店を開拓して、そこに誰かを連れて行くのが好き」なんだそう。すげえ。なので、30年間住んでいるわたしより、この地域に2〜3年住んでいる彼のほうがこの街に詳しくてびっくりします。それにあやかって、わたしも少しずつお店を開拓している最中です。

その街の美味しい店を知っていると、なんだか歩いているだけで嬉しくなりますよね。食事したときの記憶や思い出がどんどん街に溶け込んでいって、歩いているとアルバムをめくっているような気持ちになります。
ついに来週が最終回!ちょっと寂しいけど、楽しみ〜!

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