当番ノート 第27期
只今5月28日(土)の19:00過ぎ。 明日は2ヶ月振りの「道明寺天満宮手づくりの市」。出店準備と車への積み込みが終わり、 奥さんと市で使う麻紐をホームセンターへ買いに行き、夕食の買い出しから戻って これを書いています。 つい2日前には時折風呂に現れては我が家を離婚の危機に追い込む 黒光りするアイツのおかげで一悶着、網戸の無いほうの窓を開けた犯人は特定出来つつも このやり取り何度目?と頭の中を巡る…
当番ノート 第27期
はいけい 絵の中の女の子たち お元気ですか? わたしは元気です。 絵が描けるようになってもうすぐ一年。 また この季節が巡ってきました。 もう一度信じてみてもいいんじゃない? もう だいじょうぶだよ。 あたなたちがそう言ってくれた あの朝のこと、 今でもはっきり覚えています。 あの時、絵はまるで魔法のようだと思ったよ。 頭で考えても描けない。 この感覚と この心を信じて紡ぐ 不思議なちから。 また…
当番ノート 第27期
告白をしたい、と思ったのです。 告白、と言っても、愛の申し出、秘密の暴露、取るに足らないこと、重大なこと、懺悔、様々あるけれど、そうではなくて、ただ告白をしてみたい、とそう思ったのです。 ようするに、嘔吐だ。誰もいらない、アタシの心の内容物を、あたりかまわず無分別にゲエゲエ吐き散らす。見て、綺麗でしょ、など言いながら、地面に散った吐瀉物をかき集め、そうして、三越あたりの包装紙で綺麗に梱包してから、…
当番ノート 第27期
出身地を聞かれると、愛媛県だと答える。福岡に住んでいた頃はそれだけで十分だったけれど、わたしは今、香川で暮らしているから、生まれ育ったのは同じ四国にある「愛媛」の「どこ」なのかというところまで、聞かれることが多くなった。 わたしの出身地は「愛南町」という町だ。その名の通り愛媛県の南部に位置しているが、2004年の合併で愛南町が生まれるまで、わたしが暮らしていたのは「内海村」という村で、自分の暮らす…
当番ノート 第27期
少し、だけど遥か昔のよう。 僕は子どものころ、 クラスのみんなと同じになりたいと毎日もがいていた。 小さな集団が、あの時の僕の全てで、 そこに居場所を作るためには、 波風を立てずみんなに合わせる方法が 一番だとそう思っていた。 赤面症で、人前で失敗を犯すことの方が恐ろしく、 周りからどう見られているかを自分でも嫌になるくらい 意識していて、今、思えば自分で勝手に作り上げた 脅迫じみた固定観念と向き…
当番ノート 第26期
その彼は1人ユニットだが、3人を表す名前を付けていた。僕はその彼をよく知らないので、それが本名だと思っていた。「大橋鳥夫」と。即座に友人から完全否定された。鳥夫は「大橋トリオ」だったのだ。元々は3人組だったのか?とか、最初から1人でなぜトリオという名前を付けたのか、そもそも由来は何なのか?とか、もちろん調べる気は起こらない。自分はこのまま彼の音楽を聞かずに死んでいくのだろうか。 相川七瀬の「恋心」…
当番ノート 第26期
どうやってここへ来て なぜここに居て どうやって生きていくんだろう からっぽで何もなくて何も見えない 人との繋がりや社会の中では 自分が居てはいけないような息苦しさと不安を感じ 正しく健やかな人をみては 自分の愚かさが露になる ニュースは世界の理不尽さや悪意や混乱を伝え それが自分の中に育とうとする 失う恐怖と悲しみは私を飲み込み怪物になって 自分を守るために 言葉をナイフに変えて振りかざす 静謐…
当番ノート 第26期
たからさがし。2回目の旅は熊本のお隣、大分だった。 なんで大分に行ったかというと、 山田崇さんに会うため。 ヤマダタカシさんって誰なのかというと、 わたしたちも会ったことはなかった。 たまたまネットで見つけた動画のなかで 山田さんは自分が取り組んでいる商店街活性化について プレゼンテーションをしていた。 そのアツい思いと面白さが気になって気になって仕方なくなって、 ”この人にもまちづくりについて話…
当番ノート 第26期
NHKで金曜の夜に放送されているドキュメント72時間という番組がある。 ある場所を72時間観察し続け、そこに出入りする人たちを取材し、人間ドラマを切り出す30分の番組。極寒の地、商店街の銭湯、バスターミナル、学生寮、駄菓子屋、ケバブ屋、薬局、登山口、コインロッカー、八百屋などどこでも撮る。学生時代に見た回がとても面白くそれ以降見ていたのだが、この番組の放送後に決まって連絡をとり合う友人がいた。「今…
当番ノート 第26期
けん玉について綴ってきた最終回としては遅すぎる感もあるのですが、けん玉の魅力について書いていきたいと思います。 けん玉ってしたら何かいいことあるの?まずはけん玉を触ってみましょう。けん玉触ってみたら、大きな皿にすら載らなくて悔しくなってちょっとの間やってしまいます。 そんなことを言っても、始めるきっかけ、モチベーションがないので、なかなか触ろうと思わないということでしょう。というわけで、けん玉の利…
当番ノート 第26期
※ビートたけしになったつもりでお読みください ①たて笛が異様に長い奴がいる では授業を始めます!なんて取り出したらあれ、なんつってね。蛇使いみたいなやつ持ってきちゃって。そいつも一生懸命周りに合わせて吹くんだけどやたら高い音しか出なくて、先生も「うーん」なんて頭抱えちゃって。どういうことだ!って問いただしたら「これ実はお父さんのお下がりなんです」って、よく聞いたらそいつの親父が東京コミックショーだ…
当番ノート 第26期
ときどき ことばの贈り物をいただくことがある 素朴なやさしいことばの花束にうれしくなって 私も同じように花束を拵えようとするけれど 数本の萎れかけた花のようなものになってしまってり くしゃくしゃのティッシュのようなものになってしまったりする 状況や関係性や性格などによって 意味が変わってしまうことが怖くて 適切な言葉というものに自信がなくて どう伝えればいいかと考えてるうちに 自分の言葉からどんど…