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2F/当番ノート

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当番ノート 第33期

スケートボードを蹴ってセブンのコーヒーとオールドファッション買って鴨川でぼうっとする、最近引っ越した僕の新しい習慣。まだ暗い朝の鴨川は涼しくて気持ちが良くて、いい場所に移ってきたなあと、心が嬉しくなります。

京都には5年近く住んでいるのですが、今年、平安神宮近くのとても古い家に引っ越しました。ちょっと傾いた一軒家。床の傾きはどうしようもないくらい傾いているのですが、ゆっくりリノベーションしながら住んでいます。

引っ越したのは、やはり鴨川に近い場所に住みたかったことと、一軒家に住みたかったこと。コーヒー豆の焙煎をしたかったから、煙が出るコーヒー豆の焙煎は、マンションでは難しいのです。

毎日、エアコンのない家で汗だくになりながら豆を焼きます。火加減やら時間やら日付け記録して、前日、前々日、さらにその前の日に焙煎したコーヒーを淹れてはテイスティングをします。珈琲についての研究です。
焙煎した豆は、時間が経つにつれ味が落ち着いていきます。毎日の味の変化が面白くて、つい沢山飲んでしまいます。

自分で焙煎した豆は、他のコーヒー屋さんで買った豆と比べると、全然美味しくないのだけど笑、いつか美味しくできたら僕が焙煎した豆で珈琲を提供できたら良いなと思います。

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鴨川近くの傾いた一軒家でもくもくと焙煎しているコーヒー豆。文脈と気持ちを飲む人に伝えられたら良いなあと思います。

Toshi Takeuchi

Toshi Takeuchi

toshi takeuchi/Talbot/Pan and Circus

Reviewed by
シノハラトモユキ

トシさんの住む珈琲研究所。
傾いたその一軒家は家具からスケートボードからすべてのモノが部屋の片隅に転がっていき窮屈そうだけど、焙煎した豆の煙だけはプカプカ、ヒロビロ、誰かの夢みたいに宙に浮かんでいる。

そんな優しい風景を妄想してしまいます。

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